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わっしょい米子祭りの代表である米子市出身ドラマー横田誓哉(from BLACK BOTTOM BRASS BAND)のオファーにより、スペシャルゲストとして今日本で最も注目されているバンド、Official髭男dismのVocal&Pianoの藤原聡の出演が決定。
地元米子で学生時代からの親友であり、共に音楽で切磋琢磨してきた2人が互いにプロのミュージシャンとなって初めて共演する事となる。
わっしょい米子祭り特別企画として2人のこれまで、出演経緯、米子への想いなどについての対談が実現!お互いを昔から知る2人が今何を想い、何を語るのか。
このページの目次
[ティザームービー]スペシャルトーク
同級生対談
まさか実現するわけがないと思っていた
横田誓哉:わっしょい米子祭りに出演してくれる事になった藤原聡君です。今回は出演していただき本当にありがとうございます。
藤原聡:こちらこそ、僕を誘ってくれてありがとうございます。
横田誓哉:2018年の第1回目のわっしょい米子祭りの時からフジを呼びたいという気持ちがあって。まさか実現するわけがないと思っていたし、今回出演してくれる事がすごく楽しみで。
フジがどういう想いでオファーをOKしてくれて、出演してくれるのかを改めて聞いてみたい。
藤原聡:想いは…どうなんだろうね。誓哉が企画しているイベントっていうところが大きいと思うけどね。
高校生の頃から一緒に音楽をやってきた仲間が地元の音楽文化を盛り上げるイベントをやりたいと言っていて。
そのコンセプトや考え方に感動したし、頻繁に地元に帰れるわけじゃない。
そんな中で、こういった形で地元のアーティストや音楽団体とコラボできるという事が"一音楽人"として、楽しみだな、面白そうだな、やりたいな、という気持ちが単純に強かった。
最後に会ったのは3ヶ月くらい前
横田誓哉:本当にありがとう。
最後にフジに会ったのは3ヶ月くらい前だったかな。俺はその間にフジの活躍を見てて、武道館も見に行って。
髭男のライブに行ったのがZeppでやった時ぶりくらいだったから久々だった。すごかったね。武道館のステージはどんな感じだった?
藤原聡:すごく緊張したし…なんて言うんだろうな…。
本番前までは緊張と不安で武道館という会場に吸い込まれるような気がして。
いざ始まってみると、自分達の音楽を通じて、音楽を好きで来てくれている人たちに360度囲まれた中でライブができて、音楽を続けてきて良かったと感じる時間だった。
横田誓哉:演奏もアレンジもすごく良かったし、間延びしたような曲もないし、ここ最近で見た様々なライブの中で一番楽しかったな。
藤原聡:本当?嬉しい。ありがとう。
横田誓哉:次のアルバムもわっしょい米子祭りのちょっと前に出るよね(笑)
(※10月9日にアルバム発売予定。)
藤原聡:そう、ちょっと前。
横田誓哉:大事な時に申し訳ないな…。
藤原聡:いやそれは全然気にしないで(笑)
プロのミュージシャン
スペシャルゲストは藤原聡が一番ふさわしい
横田誓哉:武道館にいるフジっていうのは、昔からの仲過ぎてかお互いミュージシャンだからか、遠い存在っていう気はしないんだけど、不思議な感じがした。
こうしてお互いミュージシャンやってるわけじゃんか。なんていうか、俺たちって学生時代にプロのミュージシャンになりたいって言っていたけれど、本気の夢っていうかさ?実際こう…本当になれるっていう自信はなくて。
藤原聡:うんうん、わかるよ。
横田誓哉:プロのミュージシャンになりたいってウルトラマンになりたいねくらいのノリでやってたけど。
実際、あの時あーでもないこーでもないってバンドやったりさ、地元の米子の音楽やっている大人たちが2、30歳も年下の俺達を迎え入れてくれて一緒にバンドをして。
あの時の時間や経験が、今の俺達の音楽活動に活きてると思わない?
藤原聡:そうだね。あの時の経験がなければ、今のような音楽はやってないと思う。
そういう意味でも誓哉と出会って色んな音楽に触れていなければ、今の自分はないよ。
横田誓哉:俺は小学生の頃から大人のバンドを10バンドくらい掛け持っていたけれど、高校生時代は部活も忙しくて全てのバンドを続けていくのが難しいと感じていた。
そこで、藤原聡というドラムやキーボードが上手い子がいるから、紹介してもいいかメンバーの大人達に聞いた。
大人達も最初は半信半疑だったのだけれど、フジの演奏を聴いたら「藤原君すごいね」という話になって。その時に自分達を認めてくれた大人たちへの恩というのを、フジと共に感じてて。
そういう意味でも、スペシャルゲストは藤原聡が一番ふさわしいと思っているんだよ。だから、出演してくれて本当に嬉しい。
藤原聡:振り返ってみると、高校生の頃に誓哉達と米子laughsでライブを企画して、お客さんが沢山集まる事もなかったわけで。
そんな自分達が、大勢の人達の力を借りながら公会堂で音楽イベントを企画して、多くの人達が来てくれる事になって。
あの時の高校生2人が音楽を続けてきた延長線上にそういう日があるっていうのは、とても幸せな事だと感じているよ。誓哉と上京してから一緒に人前で演奏する機会もなかったし。
横田誓哉:なかったね。
藤原聡:それがまた米子でこういった形で実現するのは恩返しっていう意味もあるし、なんかエモいよね(笑)
横田誓哉:だよね(笑)だってもう5年振りくらいでしょ?一緒に演奏するって。
先に東京で俺がドラマーやってて、仕事の合間に米子の4、50代の人のバンドにフジが入ってて、そこに俺がシットインするっていうか。それ以来じゃないかな。スティービーワンダーとか。
藤原聡:ラグーンか?(笑)あれ5年前だっけ?
もっと前か、大学生だったからね。6、7年前…
横田誓哉:6、7年ぶりか。フジの成長はよく見てるから俺も成長してるといいなって思うけど(笑)あの時はまさかボーカルになると思ってなかったし(笑)カラオケとかではよく聞いてたけどさ。
藤原聡:いやいや、本当にね。自分でもびっくりしているんだけどね。
歌うんだ僕、みたいな(笑)
藤原聡が楽しみにしている事
横田誓哉:今回のわっしょい米子祭りでは、髭男とはまた違った藤原聡を見るのを楽しみにしてる人も多いと思うけど、フジが楽しみにしている事ってある?ちょっと漠然としてるけど。
藤原聡:楽しみなことね!
やはり地元というか母校の吹奏楽部とのコラボレーションが楽しみで。
というのもこの前、高校生と一緒に吹奏楽の楽曲バージョンでレコーディングをしたんだけど。高校生の時に吹奏楽に向き合ってる子達の表情とか、目、何を考えてるのかとか、そういうモノに触れるのって刺激的だったんだよね。
「あー自分の時はこうだったな」とか、「こういう事を悩みながら頑張ってたな」とか、思い出して。
勉強になったしモチベーションアップにも繋がった。
もっと…もっともっと自分達の音楽も、どんどん進んで行かなければいけないと感じさせてくれる。母校の後輩たちと合わせた時に、自分自身がどういう感情になるのか、それを楽しみにしているよ。
横田誓哉:そうだね。しかも、その米子東高校吹奏楽部と合同で出演をする米子西高校吹奏楽部の顧問の先生が俺達の恩師、高校1年生の時の吹奏楽の先生だから、懐かしい気持ちになるんだろうな。
藤原聡:なんか不思議だよな。先生は昔のままっていうか。自分達が演奏してた時も指揮をとっていた人で。でも、今演奏しているのは年下の後輩達で。面白いと思う。
横田誓哉:学生達に報告に行ってフジの出演を伝えた時、皆がすごく喜んでくれたんだよ。歓声が上がってたから。もう…すごかったよ(笑)
藤原聡:緊張しますね。
横田誓哉:緊張する?
"藤原聡と共演できる学生"ってさ、全国にも多いわけではないでしょう。レコーディング以外では、あまりそういう機会ってないよね。
藤原聡:確かに、レコーディング以外はないね。
横田誓哉:だから、そんな貴重な機会を学生達がどういう表情で迎えるのかっていうのがっていうのが俺楽しみで。
藤原聡:楽しみにしててもらえてるのなら良かったな。
武道館のドラム
マイドラムセットへの想い
横田誓哉:あの話をしてもいい?フジが俺にドラム買いたいから誓哉に選んで欲しいって言ってくれて。何に使うの?って聞いたら武道館で使うって事で。
1日かけてオススメを紹介しながらあれがいいこれがいいって選定させてもらって。なんかそう考えるとすごいよね。
俺も最近マイドラムセット手に入れたしフジも手に入れたし、二人で高校時代憧れだったマイドラムセットを手に入れたという。夢にも思ってなかったのに、夢叶ってるじゃんか!(笑)って試奏してる時に思ってた。
藤原聡:あー、その気持ちすごいわかる。大人になると家族ができて、車買って家買ってみたいな。もうね、家より車よりドラムだろ!みたいな。
なんで皆ある程度お金が手に入ったらドラム買わないんだ!って思っていたから。高校生時代の夢が叶った瞬間だった。
変わらないフレーズ
横田誓哉:あれが欲しい、これが欲しいと部室でカタログを見ながら話してたよな(笑)
武道館でちゃんまつと交互にソロをやってて。フジのフレーズが高校時代のフレーズめっちゃ使ってたから懐かしくて。
あぁ、フジだなって。あのシーンはグッときた。
藤原聡:変わらないよねー。
横田誓哉:うんうん。また披露する機会があったら(笑)
藤原聡:うーん、やりたいけどね…。武道館はちょっと脅かしだったからね。右手かざしたら、下からガーンって出てくる。あれはね、なんかちょっと脅かしだった。
横田誓哉:わっしょいで叩いてもらおうかと思っていたけど、なんていうか、あれは大事な時に使うものなんだぞって事なのかと(笑)
藤原聡:全然そんなことない(笑)ただあれはね、昔上京したときにね、ドラム叩いてるの知ってくれているファンの人がいて、叩かないんですか?って。一個のステージでドラム2個ってなかなか出来る事じゃないし。
横田誓哉:上京した時に言ってたよね。いつか武道館にもし立つことが出来た時には、ちゃんまつとツインドラムしようと約束してるって。
藤原聡:そうそうそう。それをツイキャスか何かでも言ってたのを覚えてて。武道館決まったから、よし買いに行こうって思って。
横田誓哉:俺と選びたいって言ってくれて嬉しかったなー。またいつかフジのドラムも見たいよ。
この記事の出演者
横田 誓哉(BLACK BOTTOM BRASS BAND)
幼い頃から父の影響でドラムを始め、10歳で地元のバンドを掛け持ちしながらライブ出演を重ねる。
14歳の時Rittor Music主催「最強プレイヤーズコンテスト」にて年齢不問、プロアマ問わずドラムセットの部全国大会でグランプリ受賞。
19歳より上京し、20歳からBLACK BOTTOM BRASS BANDにスネアドラマーとして参加。後に正式メンバー加入。
全国各地にてホール公演やアウトリーチ、海外のフェス出演の他、綾戸智恵氏など著名なミュージシャンとの共演を行なっている。
バンド以外でもDEPAPEPE、平井堅、西野カナ(順不同、敬称略)などのレコーディングやテレビ、ライブ出演を行う。
これまでに江川ゲンタ氏に師事。
2014年より米子市ふるさと観光大使を務める。
藤原聡 (Official髭男dism)
山陰発ピアノPOPバンド・Official髭男dismのボーカル&ピアノ担当。鳥取県米子市出身。
同バンドは2012年結成、島根大学と松江高専の卒業生で結成されており、愛称は「ヒゲダン」。
このバンド名には髭の似合う歳になっても、誰もがワクワクするような音楽をこのメンバーでずっと続けて行きたいという意思が込められている。
2015年1stミニアルバム「ラブとピースは君の中」をリリースし、デビュー。
ブラックミュージックをルーツにJ-POP新時代の旗手を目指す新しい才能である。
2 レスポンス
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